歳暮商戦がいよいよ幕開け―。愛媛県内百貨店と大手スーパーのトップを切って松山三越(松山市)が12日、歳暮ギフトセンターを開設した。百貨店などの食品偽装問題が相次いで発覚する中、永木昭彦社長は決起大会で「松山三越で問題は出ていないが、表示や原産国を見直し、正しい商品を薦めよう」と従業員に配慮を呼び掛けた。 同社は中元の平均単価が上がり、おせち商戦でも高額品が好調で「歳暮も良い物、珍しい物が売れる」と想定。平均単価予想は昨年より約120円高い4100円で、やや高めの5000円台の商品を5%増やした。売上高は8億5000万円(前年比2%増)を目指す。 取り扱う約2200種類のうちギフトセンターには約800種類を展示。栽培契約した八幡浜市のミカン畑で1本の木から収穫される温州ミカンや、松山市の老舗バー「露口」監修のハイボールなど、独自色も打ち出す。
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