愛媛県松山市出身の俳人・正岡子規の命日「糸瓜忌」の19日、同市道後公園の子規記念博物館で追悼式があり、俳句愛好家らが足跡をしのんだ。 1902(明治35)年に34歳の若さで他界した子規の命日は、「をととひの糸瓜の水も取らざりき」などの絶筆三句でヘチマを詠んだことから糸瓜忌と呼ばれる。 追悼式には子規のいとこや俳句愛好家など約120人が参加し、お茶や赤いケイトウの花を供えてめい福を祈った。松山市の劇団「演劇ネットワークOffice59」の渡部和也代表が一人芝居で、子規が16歳で上京する前日の様子を紹介したほか、子規記念博物館の竹田美喜館長が「のぼさん、上京す」と題し、当時の子規の心境などについて講演した。
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