商店主らが住民に専門知識や技術を無料で教える四国初の「まちゼミ」が21日、愛媛県松山市の中心市街地で始まる。絵本、靴、喫茶などの16店が参加し、読み聞かせやコーヒー豆の選び方など19講座を開講。各店の魅力を発信しながら、まちの活性化にもつなげる。 まちゼミは愛知県岡崎市発祥で、松山商工会議所が県と市の補助で実施。ロープウェイ街や大街道、銀天街周辺の各店舗で10月13日まで順次開く。各講座定員は1~10人と少なく、受講時間は約1時間~1時間半。 松山市湊町3丁目の「えほんの店コッコ・サン松山店」では「おじいちゃん・おばあちゃんのための読み聞かせ講座」を2回開催。孫の心をつかむ独自の読み聞かせ術を伝える。中川智恵美店長(30)は「読み聞かせはお年寄りの脳の活性化にも良いとされる。お孫さんと一緒に絵本の楽しさを知ってほしい。絵本に興味がない方にも関心を持ってもらえれば」と意気込む。
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