とべ動物園で人工ふ化のアカウミガメ公開

　愛媛県立とべ動物園（砥部町上原町）は１３日、７月に伊予市下吾川の新川海岸でアカウミガメが産んだ卵の中から人工ふ化させた１匹を報道機関に公開した。人工海水が入ったバケツの中で、小さな足を動かしながら元気に泳いでいる。　園は７月１４日に新川海岸で産んだ卵のうち、状態の良くない１３個を持ち帰り、手作りのふ卵器で温度と湿度を管理しながら見守ってきた。産卵から５７日目の９日午前７時ごろ、担当の永峰令子主任がふ化しているのを見つけた。体重１７グラム、甲長４２．５ミリで性別不明。生まれた時は腹部に卵黄が付いていたが、徐々に吸収された。　園によると、生まれた当初はあまり動かなかったが、水に入れると元気に泳いだ。